布目 千尋さん

テニス

Profile

JTAランキング 女子シングルス 40位
JTAランキング 女子ダブルス 53位

Interview

リコレクトに出会ったきっかけは?

父が後藤さん(弊社メンタルトレーナー)と出会ったのがきっかけです。
後藤さんが父の会社の企業研修をした時に、父が「これは必要なことだ」と思って私に勧めてくれました。

はじめは正直、「メンタルって何だろう?」本当に大丈夫かなと思っていたのですが、でもその当時試合に勝てていなかったし、私ってそんなにメンタルやられてるんだなと思い、何でもチャレンジしてみることは大事なんだろうなという気持ちで始めました。

コーチからは「技術も仕上がっているし、なんで勝てないのかがわからない」と言われていたのですが、初めて後藤さんと喋った時に初対面なのに泣いてしまいました。

これまでのいろんなことを思い出して悔しくて。でもその経験と向き合うのがそれまでは怖かったのに、やっぱり向き合うことが必要なんだとそこでやっとわかり、続けてやってみようという気になったんです。

メンタルトレーナーとはどんな存在ですか?

後藤さんはいつもいろんなことを私に気づかせてくれます。

それも「あなたはこうだからこうしよう」という言い方ではなく、自分で気づかせてくれるように、遠回しに時間をかけて言ってくれるんです。もしも初めから「あなたはこうです」という風に言われていたら、きっと受け入れられなかったと思いますね。

メンタルトレーニングを行ってどんな変化がありましたか?

トレーニングのペースは、最初は試合の前日に電話でお願いしていました。

感情についてのことをお話して、そこからすごく変わったんです。試合前に、「今こう言う感情なんですけど、どうしたら良いですか?」とか、試合後に何か気持ちに引っかかっているものがある時はそれを話して、相談する。多分これまでは勝負に対して真正面から、向き合えていなかったんです。負けるのが怖くて。

本当は高校生とかに自分の立場なら負けてはいけないんですけど、心のどこかでは言い訳をしていましたね。それを遠回しに、言い訳だってことを自分に気付かさせてくれて、逃げ道をなくしてくれた。

去年の試合後にも緊張しすぎて、全身痙攣になった経験があったんです。それもこの時が”つった”のがはじめてだったんです。でもそれだけ自分と向き合えたってことかなと。

負けちゃったんですけど、悔しかったのと、緊張が取れたので、いっぺんに疲れが出てきてしまって。すぐに担架で運ばれて、点滴までしました。

すごく緊張していたけど、それとしっかりと向き合うことができた。でも何年分か逃げ続けてきたツケが回ってきたのかなと思います。(笑)

それ以来自分というものがしっかりと持てるようになりました。どの感情が不安で、どれが自信なのかが、自分でもわかるようになりましたね。考えが整理できるようになって、シンプルになった。

どんな風に考え方が変わりましたか?

前は一度嫌だ、となったら、良かったことまで嫌になってしまっていたんです。

例えば、以前はポイントが取れていても、自分の納得のいく点の取り方じゃないと嫌だったけど、今はポイントが取れたらOKという風に思えてますね。これではダメって、自分でバツを付けていたところが、少しづつ自分でOKをあげられるようになりました。

前は情緒不安定のようなところも少しあって、ちょっと何か周りから言われたら、それによって弱ってしまうところもあったけど、今は何を言われても「そういう人もいるんだなー」と思えるようになったんです。

周囲の声が聞こえてくる時は「あ、今の自分集中していないな」と気づけるようになって、じゃあその時にはこう考えたら良いんだということを教えて貰いました。

今はどのような取り組みをしていますか?

テニスをしていると壁が何個も出てくるんです。

これまではいつも相手を過大評価していて、自分と同じくらいのレベル、自分より低いレベルの相手に勝つ事すらも怖くて、勝てないと思っていました。今は少しづつ、まずは自分と同じくらいのレベルの人には勝てるってなって、次は少し上の人にも勝てたってなったら、次はこのくらいのレベルの人、っていう風に考えられるようになった。

これまでに最高でランキング600位くらいだったんですけど、メンタルトレーニングを始めた頃は1,000位くらいになって、今は700位くらいに戻ってきているんです。

そしてさらにここを乗り越えるためには、ってういう話を最近は後藤さんと話をしていて、勝つということから目をそらさないように、いつも修正をしてもらっているのが今の状況です。

後藤さんはいつも気づかせてくれるというか、言われたことを受け入れられない時にも、受け入れられるまで放っておいてくれるんですよね。

「勝ちに対してきちんと見えていない」と指摘されたとき、その瞬間には受け入れられなかったんですけど、1日自分で考えてみた後で、「確かに見えていなかったです」と言ったら、「だよね(笑)」と言われたこともありました。

どんな時に自分と向き合うことを意識しますか?

プレー中とか寝る前によく自分のことを考えます。

紙に書いたり、あとは後藤さんが言ってくれたことを覚えているんで、こういう時はこうしたらという内容を。テニス以外にも、私生活でもすごく使ってますね!テニスでは、前までは周りがすごく気になっていて、「あ、あの子今勝ってるなー」とか、「すごい人と比べられているなぁ…」とか。

結局自分は自分のペースで考えていくしかないし、今はあまり人のことは気にならなくなりましたね。考え方を少し変えて貰った感じです。

「人は変えられないから、自分の考え方を変えよう」と言われて、それがすごく心に残っています。後藤さんも選手時代に海外経験があるから、自分も海外で試合をしていて辛いこととか、一度共感してくれるので、話をすると時にこちらも受け入れやすいんです。

周りからは何か言われますか?

周りの選手からは「変わったね!」と言われます。
コート上で元気だねとか、声が出てるねって。

(メンタルトレーニングをする前は)自分ではそうしようとも思えなくて。
これまではやっぱりいろんな人と比べられていたのが辛くて。テニスをやめるかやめないかということを考えた時期もありました。

同級生にプロになった人もいて、グランドスラムとか言っている時に、自分は周りからも「期待していたのに」とか言われてしまっていて、自分は全然上手くいかず、何やってるんだろうと。あと、よく人のせいにしていました。

結局自分で決めているのに、あのコーチが言ったんだからと。でも後藤さんから言われたのは、「全部判断は自分の責任」だとはっきり言ってもらえて。自分はコツコツやることがすごい苦手だったんですけど、少しづつだよっていうことを後藤さんから教わりましたね。

布目さんにとってのメンタルトレーニングとは?

メンタルトレーニングをしている、というよりは"考え方の整理"をしているという感じ、視野を広げてくれるという感じに近い。

以前は頭の中がごっちゃごちゃになっていたのが、少しづつ紐解ける感じ。すごく熱心に後藤さんには取り組んで頂けるしありがたいです。私が変わったので、私のコーチも変わりました。実はコーチも授業を受けに行ったんです!(笑)

今は周りの人から、本当に自信があるポジティブな状態だね、って言われます。
言い訳をすることは、後から自分に降りかかってくるということも知りました。本当に言い訳をするかしないかで、勝ち負けが決まってくるんですよ。

言い訳ってたくさん出てくるけど、例えば、海外で試合をするのは体力も使うし仕方ないとか、外人はパワーがあるしとか。メンタルを始める前は、だから負けても仕方ないかと思っていたんですけど、それが逃げだっていうことを知りました。

それでも自分が知らない間に逃げている時は、後藤さんからちゃんと指摘されて。自分は「違う!」っていうんですけど、やっぱり逃げだったと気づくんです。

一番大きく変わったことは何ですか?

周りが気にならなくなったことで、相手に意識が向いている時に気づけるようになりました!

そしてそれに気づいた時に、自分に意識を戻すことができるようになったんです。自分ができることに集中できるようになった。

それによって、重心が低くなりました。
自分主導でプレーできるようになるので、「次どこに打つから、こういうボールが返ってくる」と、予測して、次のプレーをどうしようと考えて試合ができるようになりました。

相手ばっかり見ていると、自分が次のことを考えれていないのでうまくいかないんです。その繰り返し。本当にトップの人はその繰り返しだと思いますね。繰り返していくことで、自分のところにボールや流れを引き寄せる、というような感じだと思う。

それに外国人の方って自分のことしか考えられていないところもあるので(笑)、自分主導でできているのかなとも思います。朝からガンガンダンスミュージックとか音楽かけるんですよ!

自分はいつもトレーニングをしてもらう時に、海外からSkype(インターネット電話)でかけるんで、時差があって、本当に後藤さんは大変だと思います(笑)でも、もう後藤さんがいなかったら私は無理ですね!

関連記事