第二回 イライラした時の心の整理方法

今回の地震が起こり、避難所で生活している方や車内泊を続けている方もいらっしゃるという話を聞いています。
住む場所や、関わる人が変わるなど、いつもと違う環境では、その状況に対応することができずにイライラしてくることがあります。

例えば、本を読みたいときに周りの人の声や物音が気になって、なかなか集中できないということはよくある話。
こんな時は、静かにしてほしいと思いますが、なかなか思うようにいかないことのほうが多いのではないでしょうか。
このように自分の思い通りにいかない状況が続いていくと、ストレスの原因になります。
長期間そのストレスを溜めこんでしまうと、慢性的なイライラや怒りの原因になってしまうのです。
今回はこのようにイライラした時の気持ちの整理方法をお伝えしていきます。
まずは自分の意識がどんなところに向いているか考えていきましょう。 イライラの対策では自分がコントロールできるもの、コントロールできないものを分けて考えていくことが大切な要素です。

自分がコントロールできないもの

  • 他人の行動・言動
  • 他人の思考
  • 他人の評価
  • 環境
  • 感情(他人・自分)

自分がコントロールできるもの

  • 自分の行動・言動
  • 自分の思考

このように自分にはコントロールできる領域とできない領域があります。
イライラの原因を整理していくため、紙とペンを用意し、「こうしたい」「こうしてもらいたい」という願望や、「努力していること」など書き出してみてください。

書き出したら、それが自分のコントロールできるものに向いているかを確認してください。

避難所では、共同生活を送るため人と人との距離感がいつもよりも近く、周囲の人に影響を受けやすい環境にいる人も多いのではないかと思います。
そういう状況では、周囲の人の行動・言動、物音、人にどう思われているかなど、様々なことが気にかかるのではないでしょうか。
しかし周囲の人のことは自分には決めることができません。どうにかしてもらいたいと思っていても、なかなか思い通りにいかずストレスが溜まりイライラの原因になってしまうのです。

冒頭でも書きましたが、本を集中して読みたいときに、いくら周りの人に静かにしてもらいたいと思っていても周囲の人はコントロールできません。
そんなときは、一言自分の意思を伝える、本を読む場所を変える、周りの音が聞こえないようにして集中できる環境を整えるなど、自分の行動に意識を向けてみることがおすすめです。

環境が変わり、周囲に意識が向きがちになるかと思いますが、そんな時は自分が今どうするべきかを考えてみてください。
そうすることで意識は自分の行動や考え方に向きやすくなり、自分の思い通りにいかないというストレスを軽減し、イライラへの対策につながります。

こうして一度自分を客観的に見て、頭の中を整理していく時間を取り、コントロールできるものに意識を向けていくことで問題は解決に向かい、気持ちは落ち着いていきます。

メンタルトレーナー 清水 利生

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